水鏡 - 第19代 反正天皇

 次の御門、反正天皇と申しき。仁徳天皇第三の御子。履中天皇の御弟なり。御母、皇后磐之媛なり。履中天皇の御世、二年辛丑正月に東宮に立ち給ふ。御年五十。履中天皇の御子おはせしかども、この御門を東宮には立て奉らせ給ひしなり。丙午の年正月二日、位に即き給ふ。御年五十五。世を知らせ給ふ事、六年。御門、御容めでたくおはしましき。御たけ九尺二寸五分。御歯の長さ一寸二分。上下整ほりて、玉を貫きたるやうにおはしき。生まれ給ひし時、やがて御歯ひとつ骨のごとくにて生ひ給へりき。さて瑞歯の、皇子とぞ申し侍りし。この御世には、雨風も時に従ひ、世安らかに、民豊かなりき。位に即き給ひて、次の年十月に都、河内国柴垣の宮に遷りにき。

水鏡 - 第20代 允恭天皇